島根県に抜群の透明度を誇る離島があることをご存知ですか?ユネスコ世界ジオパークに認定された「隠岐島(隠岐諸島)」です。
本記事では秘境の地、隠岐島で満喫するシュノーケリングの魅力を徹底紹介します。初心者でも安全に楽しめるおすすめスポットから、手軽に絶景体験ができる安心のツアー情報、必須の持ち物からベストシーズンまで完全網羅。
ダイナミックな岩礁や神秘的な奇岩・洞窟など、隠岐島ならではの海中景観を満喫するための基礎知識と観光情報をあわせて紹介します。今年の夏は、隠岐島で感動的な海中体験を叶えましょう。
隠岐島のシュノーケリングの魅力とは?

島根県から北方約50kmに浮かぶ隠岐島は、その独特な地形と手つかずの自然から、「ジオパーク」として世界的に認められている特別な場所です。
隠岐島が位置する日本海は荒波のイメージがあるかもしれませんが、シュノーケリングやスキューバダイビングなど水中を楽しむマリンスポーツが盛んです。隠岐島周辺を流れる対馬海流により、栄養豊富で多くの水中生物が育まれ、大変魅力的な水中景観が保たれています。
特にシュノーケリングの魅力は、以下の3点に集約されます。
①圧倒的な水の透明度
隠岐島の海は、島根県屈指の透明度を誇ります。エメラルドグリーンに輝く景観は、シュノーケリングはもちろんSUPやクルージングでも感動的な体験をすることができます。
②奇岩・洞窟でのシュノーケリング
スキューバダイビングでも人気スポットである岩場や洞窟内をシュノーケリングで楽しむことができます。資格を持つダイバーに人気なだけあって、カラフルな魚たちがたくさん生息しています。
③プロにおまかせシュノーケルツアー
小規模な離島では自力でシュノーケリングを楽しむスタイルがほとんどですが、隠岐島では島を知り尽くすプロに、ツアーを申し込むことが可能です。ただの案内ではなく、「シースクーター」の貸し出しや、シュノーケリングにプラスしてシーカヤックや夜釣りも組み込んだ島ごと楽しめるツアーなど、隠岐島を1日中満喫できるプランもあります。
シュノーケリングツアー&体験プログラム紹介
「これからシュノーケリングを始める」という方や「初めて訪れる」という方は、ツアーに参加することを強くおすすめします。
ツアーに参加するメリットは「安全」に「手ぶら」で楽しめることです。
| メリット | 詳細 |
| 安全安心 | プロのガイドが同行するため、潮の流れや天候の変化、危険な生物をしっかりと教えてくれる。ライフジャケットやシュノーケルの正しい使い方も教えてもらえる。 |
| 手ぶら | 必要な器材(マスク、シュノーケル、フィン、ライフジャケットなど)はすべてレンタル可能。荷物が少なくて済む。 |
| 絶景ポイント | 地元民のみが知る、秘密の絶景ポイントをボートで連れて行ってもらえる。 |
隠岐島でおすすめのツアー例を紹介します。
半日シュノーケリングツアー
- 9:00もしくは13:00スタート
- 所要時間 3.5時間
- 開催期間 7月1日〜9月15日
- 料金 12,100〜14,300円(ボートチャーター代は別途)
オーダーメイドツアー
- スケジュール 要相談
- 半日(4時間程度)と1日(6時間程度)から選択可能
- 通年開催可(12〜2月は要相談)
- 料金 6,600〜29,700円 人数と時間による
オーダーメイドツアーはマリンスポーツだけでなく、トレッキングやお子様向け自然観察など、楽しみ方は様々。お祭りの時期はお祭り同行解説など、ユニークなプランもあります。
夏のオンシーズン、特に週末は予約で埋まってしまいますので、旅行の日程が決まったらすぐに予約しましょう。また、天候によって中止になることもあるため、旅行の前半に組み込むと予備日を設定できて安心です。
初心者でも安心!シュノーケリングの基礎知識
シュノーケリングは、ダイビングのような専門的な基礎知識やライセンスは必要ありません。水着とちょっとした準備だけで、誰でも簡単に海中探索が楽しめるマリンスポーツです。
必須の4点セットと使い方
シュノーケリングの基本となる道具は「マスク・シュノーケル・フィン・フローティングベスト」の4点です。
①マスク(水中メガネ)
水中で視界を確保するために必要です。シュノーケルを使用するのでゴーグルではなく、鼻までシリコンで覆われたマスクを使用します。顔にしっかりフィットさせ、髪の毛などを挟まないようにしてください。
②シュノーケル(呼吸用パイプ)
顔を水につけたまま水面で呼吸するための道具。初心者の方は先端に水が入りづらい「ドライシュノーケル」がおすすめです。初めて実践する際は、水が入ったら強く息を吹きつけて水を出す「シュノーケルクリア」から練習しましょう。
③フィン(足ひれ)
少ない力で効率よく水中を進むために使用します。水中観察が快適になることはもちろん、突然流れが強くなったり、体力が消耗したりした時に大変役に立つ安全グッズでもあります。
④フローティングベスト
シュノーケリングを楽しむための最も重要な安全装備です。意図せず水没してしまう可能性を防ぎます。特に体力が落ちてきた時や、急に足がつかなくなった場所へ流された時に、命綱となります。
ライフジャケットは必ず着用
スキルに関わらず、ライフジャケット(もしくはウェットスーツ)は必ず着用してください。ライフジャケットを着けていれば、泳ぎに自信がなくても水面に体が浮くので、体力の消耗を最小限に抑えられ、万が一の時でも安心です。
ツアーに参加していれば必ず貸し出しがあり、海水浴場でもレンタルできるところが多いです。
覚えておきたいシュノーケリングのルール
体調が悪い時は無理をしない
睡眠不足や飲酒後のシュノーケリングは非常に危険です。
同行者と一緒に行動する
単独行動は避け、必ず2人以上で行動し、お互いの安全を確認し合いましょう。
サンゴや魚に触らない
サンゴは非常にデリケートな生き物です。魚やその他の生物も観察するだけに留めましょう。
潮の流れに注意する
潮の流れが速い場所は危険です。少しでも流れを感じたら、すぐに浅瀬に戻るか、ツアーガイドの指示に従いましょう。
ベストシーズンと気候

隠岐島でシュノーケリングを楽しむためのベストシーズンは、7月〜8月下旬です。魚たちが活発になる他、陸でも緑が濃くなり大自然を身体中で感じることができます。
日差しが一番強い時期なので、日焼けと熱中症対策は万全にしましょう。特に夏の海は、水中の光や砂浜の反射もあり、地上よりも遥かに日差しが強烈です。日焼け止めはもちろん、ラッシュガード(水着の上から着用する長袖のマリンウエア)やマリンレギンス、マリンシューズを着用して肌の露出を抑えましょう。
シュノーケリングと合わせて楽しめる隠岐島の遊ぶところ
島のシンボル「ローソク島」

ローソク島は約500万年前にできた火山岩。高さ約20mの巨大な岩峰を遊覧船に乗って海から見ることができます。岩の頂点に夕日が落ち、まるでローソクに灯がついたかのような神秘的な瞬間は感動的です。
なお、遊覧船の運行期間は例年3月中旬〜11月下旬(要予約・天候により欠航あり)、予約制です。前もって準備をしましょう。
パワースポット「壇鏡の滝」

「日本の滝百選・日本の名水百選」に選ばれている壇鏡の滝は、隠岐島のパワースポットとして人気の観光地です。約50mの岩壁から流れ落ちる二条の滝と、その滝の間にひっそりと佇む壇鏡神社の情景は、自然と背筋が伸びる瞬間です。滝からほとばしるマイナスイオンのミストも相まって、心が洗われるような体験が待っています。
樹齢約2000年「八百杉」

樹高38m、周囲20m前後ある大木「八百杉」。樹齢約2000年といわれており、隠岐島の三大杉の中で最高樹齢を誇ります。杉を支える多くの添木が、古くから島民達とともに生きてきたことを物語っているようです。1929年に国の天然記念物に指定されています。
アクセス&宿泊情報
隠岐の島へのアクセス

飛行機
出雲縁結び空港(島根)、伊丹空港(大阪)から隠岐世界ジオパーク空港(隠岐の島町)まで直行便が運行しています。
| 空港 | 所要時間/便数 |
| 出雲縁結び空港 | 30分 1日2往復(季節によって変動) |
| 伊丹空港 | 50分 1日1往復 |
フェリー、高速船
七類港(島根)、堺港(鳥取)の2港から、隠岐島の各港へアクセスできます。高速船は約1時間、フェリーは約2時間半の所要時間です。
隠岐島の宿泊情報

隠岐島には高級リゾートはありませんが、温かいおもてなしの宿がたくさんあります。
隠岐シーサイド岬(島後島)
隠岐シーサイド岬は、隠岐島の玄関口である西郷港と隠岐世界ジオパーク空港の、どちらからも車で約5分という抜群の好立地にあるホテルです。部屋から一望できる西郷湾や隠岐島産の新鮮な料理が、旅の疲れを一気に癒してくれます。
HOTEL B-Stone Garden(島後島)
コテージのような外観のホテルと、大型テントを使用したグランピング施設の2種類から選べるHOTEL B-Stone Garden。子ども連れのご家族には嬉しい約5000坪の緑豊かな敷地、ウッドデッキがあり、一人旅でもくつろげる15㎡ほどのシングルルームなど幅広く活用できます。
iSOYA(中ノ島)
1島1町のゆったりとした時間の流れる中ノ島にあるモダンなホテルiSOYA。なんと100年前の古民家をリノベーションしたホテルです。朝と夜に味わえる島ごはんは、「実家」にフォーカスした初めてなのにどこか懐かしい味。都会の喧騒を忘れたい方にぜひおすすめの場所です。
TADAYOI海士グランピング(中ノ島)
中ノ島の入口である菱浦港から徒歩5分というアクセス抜群のグランピング施設です。グランピングと聞くと複数人で使用するイメージがありますが、1名からでも使用可能。1日7組限定のため、オンシーズンは早めの予約がおすすめです。
持ち物チェックリスト

シュノーケリングや隠岐島の観光を楽しむために、必ず準備しておきたい持ち物リストです。
シュノーケリング・マリンスポーツ関連
| 持ち物 | アドバイス |
| 水着 | 到着前に着用していると楽です。 |
| ラッシュガード・レギンス | 日焼け防止とクラゲ除けに。日焼け止めの塗りすぎも防止できます。 |
| マリンシューズ (かかとのあるサンダル) | 岩場を歩く際に滑りにくく、熱い砂浜での火傷を防ぎます。 |
| 日焼け止め | サンゴに優しい成分のものが推奨です。 |
| 防水バック | タオルや着替え、貴重品を濡らさないため。 |
| タオル | 速乾性があるものが使いやすく、嵩張りにくいです。 |
| 酔い止め | 船酔いが心配な方は、乗船30分前までに服用しましょう。 |
| 器材 | レンタル可能な場所が多いですが、マイ器材がある方は持参しましょう。 |
隠岐島観光 その他
| 持ち物 | アドバイス |
| 運転免許証 | レンタカー必須です。 |
| 現金 | 小さな集落ではクレジットカードや電子決済が使えない場合があります。ATMは、島根銀行、JAバンク、ゆうちょ、山陰合同銀行があります。 |
| 虫除けスプレー | 自然豊かな場所のため持参しましょう。 |
| 帽子・サングラス | 強い日差し対策。 |
| 着替え | 船に乗る際、濡れた服は冷える原因になります。 |
| レインウエア (折り畳み傘) | 急な雨に備えて。 |
まとめ
隠岐島の海は、一度泳げば誰もが感動する日本海に隠された海の秘宝です。 シュノーケリング初心者の方でも、ツアーに参加し、ライフジャケットを着用すれば、安全にその絶景を体験できます。この夏はぜひ、透明度抜群の隠岐ブルーの海で、忘れられない思い出を作ってください。
ライタープロフィール
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フリーランス | 元ダイビングショップスタッフ
約10年間ダイビングショップに勤務し、マリンスポーツ用品の販売に精通。
福岡県在住、好きな九州のダイビングポイントは屋久島、徳之島、与論島。定期的に九州・沖縄の海を堪能。
訪れた島のお酒は必ずたらふく楽しむ酒豪。

