千葉県は、東京からのアクセスが良く、日帰りでも本格的な海遊びができる人気エリアです。特に南房総や館山、勝浦などは透明度が高い海が多く、年間を通じて魚影が濃く、さまざまな生き物に遭遇できます。
この記事では、シュノーケリング初心者や子ども連れの方から、本格的に楽しみたい方までにおすすめの千葉県のシュノーケリングポイント10選 を紹介します。各エリアの海の特徴、見られる生き物やアクセスなどをまとめたので、ぜひ海遊びに行く際に参考にしてください。
千葉の海でのシュノーケリングの魅力とは

首都圏からアクセス便利で日帰りでも楽しめる
千葉の海の最大の魅力は、東京・神奈川から2時間前後で行けるアクセスの良さです。
館山・南房総・勝浦などの主要シュノーケリングポイントは、高速道路や特急電車を使えば日帰り圏内。週末や連休で気軽に海遊びができます。
また、駅から徒歩圏内の海水浴場も多く、車がなくてもアクセスしやすいことも大きなメリット。渋滞に巻き込まれることなく、快適な列車の旅で往復できます。
東京駅から岩井、館山などの内房方面へ行くなら、「特急さざなみ」を利用すると便利です。東京駅から館山駅まで所要時間は約2時間。また、勝浦、鴨川などの外房方面は「特急わかしお」がおすすめです。こちらも東京駅から勝浦駅までわずか約1時間30分です。
透明度が良いことが多く、海の生き物が豊富

千葉県の南房総・外房エリアの海は、黒潮の影響を受けるため、透明度が高いことで知られています。晴れた日には水中がはっきり見え、シュノーケリングでも多くの魚を観察できます。
ソラスズメダイ、クマノミ、ウミウシ、チョウチョウウオの仲間、ベラやハゼの仲間など、色鮮やかな生き物が見られるのも魅力。また岩場ではネンブツダイの群れが泳いでいたり、初夏にはアオリイカの群れが登場したりと、バリエーションが豊富です。



「関東の海=透明度がイマイチな海」というイメージを良い意味で裏切ってくれるのが、千葉の海です。
遠浅・穏やかな海が多く初心者や子供連れでも安心
千葉県の内房エリアを中心に、遠浅で波が穏やかな海岸が多いのも大きな特徴です。岩井海岸や館山北条海岸などは、足がつく範囲でも魚が観察でき、初めてのシュノーケリング体験に最適です。
また、夏の海水浴シーズンにはライフセーバーが常駐する海水浴場や、トイレ・シャワー・駐車場が整備されたポイントが多く、ファミリー層でも安心して楽しめます。安全性と手軽さを兼ね備えている点は、大きな強みです。
エリア別 シュノーケリングポイント10選
ここからは、千葉県の海でシュノーケリングにおすすめのポイント10ヵ所を紹介していきます。それぞれの海の特徴や見られる生き物、アクセス、設備などをチェックしていきましょう。
1.無人島に徒歩で渡れる 沖ノ島公園(館山市)

館山湾に浮かぶ沖ノ島は、潮の満ち引きによって砂州が現れ、徒歩で渡れる神秘的な島として知られています。島の周辺は水深が浅く、透明度が高いことから、シュノーケリング初心者でも安心して楽しめます。特に夏場はソラスズメダイやクマノミなど、カラフルな魚たちが岩場の間から顔を出す姿が観察できます。
- 住所:館山市富士見付近
- アクセス:【鉄道+バス】JR館山駅(東口)よりバス+徒歩。日東バス「館山航空隊ゆき」乗車 終点下車 徒歩約25分。
またはJRバス「洲崎方面ゆき」乗車「宮城」下車 徒歩約30分 【車】富津館山道路 富浦ICより約11km(通常時、インターより約25分) - 駐車場:あり 約400台(無料)
- 公園内にトイレあり
2.市街地に近く穏やかな海 北条海岸(館山市)

館山駅から徒歩圏内にある北条海岸は、アクセスの良さと穏やかな海が魅力。緩やかな遠浅が続き、小さな子どもでも安心して海に入れるため、夏の海水浴シーズンには家族連れで賑わいます。シュノーケリングでは小さな魚や海藻が多く見られ、海デビューにも最適。夕方には海に沈む夕陽が美しく、ロマンチックな雰囲気を味わえる場所としても知られています。
- 住所:館山市北条2307-46地先
- アクセス:【鉄道+徒歩】JR館山駅(西口)より徒歩5分
【車】富津館山道路 富浦ICより約7km(通常時、インターより約15分) - 駐車場:あり 約300台(無料)
3.岩場に多くの生き物が生息 坂田海岸(館山市)

坂田(ばんだ)はダイビングポイントとして知られていますが、シュノーケリングも楽しめます。岩場が多く、メジナ、ベラ類、ソラスズメダイなどが見られます。海水浴場ではないため、監視体制や駐車場が整備されていません。現地のダイビングショップでシュノーケリングツアーを開催しているので、ガイド付きで楽しむと安心です。
- 住所:館山市坂田地先
- アクセス:【鉄道+バス】JR館山駅よりJRバス「須崎方面行き」に乗車して、「坂田」で下車
【車】富津館山道路 富浦ICから国道127号線を南下→内房なぎさライン→県道257号を南下(通常時、インターより約30分) - 駐車場:なし
日本の渚百選にも選ばれた 守谷海岸(勝浦市)

「日本の渚100選」に選ばれた守谷(もりや)海岸は、千葉県の中でも最も透明度が高い海の一つ。晴れた日は海底の砂がくっきり見えるほど透き通っています。干潮時には沖にある渡島へ続く砂の道が現れ、海の中を歩くような不思議な体験ができます。シュノーケリングでは、カラフルな魚が生息する岩場などでフィッシュウオッチングが楽しめます。
- 住所:勝浦市守谷地先
- アクセス:【鉄道+徒歩】JR上総興津駅より徒歩約8分
【車】圏央道 市原鶴舞ICから国道297号線へ(通常時、インターより約50分) - 駐車場:あり 約1370台(有料)
5.穏やかで子連れにも最適 鵜原海水浴場(勝浦市)

鵜原(うばら)海水浴場は、周囲が岩場に囲まれた“天然のプール”のような海が特徴です。波が入りにくいため非常に穏やかで、小さな子どもや初心者でも安心。小魚や貝類、イソギンチャクなどが観察できます。また、海岸には大きな白い鳥居が建てられており、フォトジェニック。駅から徒歩で行けるアクセスの良さも、電車派に嬉しいポイントです。
- 住所:勝浦市鵜原地先
- アクセス:【鉄道+徒歩】JR鵜原駅から徒歩約5分
【車】圏央道 市原鶴舞ICから国道297号線へ(通常時、インターより約45分) - 駐車場:なし
遠浅なビーチは駅チカ 前原海水浴場(鴨川市)

鴨川駅から歩いて行ける便利なロケーションが魅力で、海は遠浅で波が穏やか。足がつく範囲でも魚が多く、気軽にシュノーケリングを楽しめます。海辺にはヤシ並木と遊歩道が続き、周辺には飲食店や旅館、ホテルが点在しており、観光を兼ねて訪れるのにも向いています。
- 住所:鴨川市前原地先
- アクセス:【鉄道+徒歩】JR安房鴨川駅から徒歩約5分
【車】館山自動車道君津IC→房総スカイライン→県道千葉鴨川線→鴨川市街へ約10分(君津ICから約45分) - 駐車場:あり 約125台(有料)
7.透明度が良く、生き物豊富 仁右衛門島(鴨川市)

鴨川市にある仁右衛門島(にえもんじま)は、関東屈指の透明度を誇るシュノーケリングポイントです。黒潮の影響を受けるため海水が澄み、岩場・砂地・海藻帯がバランスよく広がり、ソラスズメダイやメジナなど多くの魚を間近で観察できます。渡し船で島へ渡る体験も非日常感があります。島では磯遊びや自然散策も満喫できます。
- 住所:千葉県鴨川市太海浜(おおうみはま)地先
- アクセス:JR太海浜駅から渡船場まで徒歩約15分。渡し船で約5分で到着
8.磯遊びとシュノーケリング両方楽しい 白浜海岸(南房総市)

房総半島の最南端に位置する白浜海岸は、風光明媚な海岸線が魅力。岩場の間には小さな魚や貝類が多く、シュノーケリングはもちろん、磯遊びも楽しめます。潮溜まりでは色鮮やかな生き物が観察でき、小さなお子さん連れでも楽しめます。夕方になると水平線に沈む夕陽がとても美しく、フォトスポットとしても人気があります。
- 住所:南房総市白浜町白浜
- アクセス:【鉄道+バス】JR館山駅からJRバス関東「白浜行き」乗車 「白浜」または「白浜海岸前」下車 徒歩すぐ
【車】館山自動車道→富津館山道路→富浦IC 下車→国道127号線 → 国道410号線(通常時、インターより約40分) - 駐車場:海岸周辺にあり(夏季は有料の場合あり)
9.内房側なので波が静か 岩井海岸(南房総市)

内房側に広がる岩井海岸は、外房よりも波が静かで、水に慣れていない人でも安心して入れる海です。遠浅で広い砂浜が特徴で、初めてシュノーケリングにトライする方や、小さな子どもを連れたファミリーに特におすすめ。水深が浅めでも魚が比較的多く、ビーチの近くで十分に楽しめます。宿泊施設も充実していて、キャンプもできます。
- 住所:南房総市岩井地先
- アクセス:【鉄道+徒歩】JR岩井駅から徒歩約10分
【車】館山自動車道→鋸南富山IC 下車→県道184号線 → 国道127号線(通常時、インターより約10分) - 駐車場:あり
10.地元の人たちに愛される穴場 保田海岸(鋸南町)

保田(ほた)海岸は、観光地としての派手さはありませんが、地元の人々に愛される落ち着いた海岸です。透明度が高く、岩場もあるため、シュノーケリングで魚を観察するには十分。首都圏から約1時間半という近さもあり、静かに海を楽しみたい方には特におすすめです。海の家や休憩所などもあり、ゆったりと過ごせます。
- 住所:安房郡鋸南町保田
- アクセス:【鉄道+徒歩】JR保田駅から徒歩約3分
【車】館山自動車道→富津館山道路→鋸南保田IC 下車→国道127号線(通常時、インターより約3分) - 駐車場:あり 100台(無料)
千葉の海でシュノーケリングを楽しむコツ

千葉の海でシュノーケリングをする際に知っておきたいベストシーズン、必要なアイテム、安全に楽しむためのポイントを押さえておきましょう。
ベストシーズン・水温の目安
千葉の海は、季節によってかなり水温に変化があります。シュノーケリングを楽しむのにいい時期は、6〜9月頃です。
冬(12〜3月)は、水温が20℃を切るため、ウエットスーツを着用していても、寒く感じます。春から初夏(4~6月)にかけては徐々に暖かくなり、水温は18~23℃に上昇してきます。そして、ベストシーズンはやはり夏(7~9月)。水温は23~27℃以上まで上がり、快適に海に入れます。
秋(10~11月)は、水温は20~22℃まで緩やかに下がっていきます。見られる魚なども多く、まだシュノーケリングは楽しめますが、海から上がると肌寒さを感じるかもしれません。
シュノーケリングに必要な器材リスト
シュノーケリングを楽しむためには、以下のアイテムが必要です。現地のショップでレンタルもできますが、事前にサイズをきちんと伝えて、自分に合ったものを借りるようにしましょう。
◆ライフジャケット
浮力を確保できるライフジャケットは必ず着用しましょう。
◆マスク、シュノーケル、フィン
水中でモノを見るためのマスク、水面に顔をつけて泳ぐ際に呼吸を確保するシュノーケル、そして泳ぐためのフィンは必須アイテムです。自分で購入する場合は、信頼できる器材メーカーがシュノーケリング用に作っているものを選ぶようにしましょう。
◆マリンシューズ
岩などで足をケガしないように、サイズの合ったマリンシューズを履いておくと安心です。
◆ウエットスーツ、ラッシュガード
水中で体を保護、保温し、浮力を確保するためにも、ウエットスーツを着用することをおすすめします。真夏はラッシュガードでもかまいませんが、日焼け防止のためにも、長袖、長ズボンのものがおすすめです。
初心者は体験コースやツアーに参加するのがおすすめ
初めてシュノーケリングをする方や、経験が豊富ではないという方は、ダイビングショップが開催する体験コースやツアーに参加するといいでしょう。器材の使い方やスキルの基本、海の中での生き物の探し方のコツなどを教えてもらえるので、安心して楽しめます。
まとめ:千葉で最高のシュノーケリング体験を!
千葉のシュノーケリングポイントは、東京から2時間前後で行けて、透明度が高く、見られる海の生き物も豊富です。そして、遠浅で穏やかなビーチポイントが多いので、初心者や子ども連れの方でも気軽に楽しめます。ぜひ訪れてみてください。
(協力先)
写真提供:沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー
https://www.marine-snow.jp
ライタープロフィール
山崎陽子
編集者/ライター
学生時代に訪れた沖縄・慶良間諸島で海の美しさに魅了され、卒業後スキューバダイビングの専門誌『マリンダイビング』編集部に就職。沖縄、モルディブ、タヒチ、パラオ、メキシコ、タイなど、国内外約30エリアの海と島を取材。現在はフリーランスとして、幅広いジャンルで活動中。著書に『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』(共著、2024年 山と溪谷社)がある。

