静岡県南伊豆の中木になる「ヒリゾ浜」は、シュノーケリングのスポットとして人気となっています。一体その魅力はなんなのか?
シュノーケリングスポットからおすすめの観光スポットまで、ヒリゾ浜の魅力を徹底解説します。
ヒリゾ浜について
ヒリゾ浜は、2012年9月には日本ジオパークに、そして2018年4月にはユネスコ世界ジオパークに認定された伊豆半島の最南端に位置しています。伊豆独特の地形を残したまま、素晴らしい景観を残しており、多くの観光客を魅了し続けています。
国立公園、石廊崎と中木の境にあるこの海岸は、船でしか行くことのできない独特な地形からその透明度を保ち、秘境としてシュノーケラーのみならず多くのダイバーからも人気なスポットとなっています。半島の先端で切り立った崖に覆われており、また国立公園であることから開発は進まず、近くに海に流れこむ川もないこと、そして黒潮の影響を大きく受けることから、ヒリゾ浜は伊豆海岸の中でも特に美しい海岸として人気の場所です。
ヒリゾ浜シュノーケリングの魅力5選
そんなヒリゾ浜では、手軽に体験できるシュノーケリングが大人気です。夏になると、多くの人で賑わっています。他でもないヒリゾ浜でしか味わえないシュノーケリングの魅力5選を紹介します。
渡し船でしか行けない秘境感
ヒリゾ浜は、特別な立地にあるため渡し船でしか行くことができません。しかも、渡し船の予約はできないので、当日現地に行ってからの受付になります。混雑を避けるには、一番最初の時間を狙うのをおすすめしますが、どちらにせよ簡単に行けないその秘境感がヒリゾ浜ファンを魅了している理由の一つです。
透明度の高さと奇跡の青さを誇る海

ヒリゾ浜の魅力は、なんと言ってもその透明度の高さです。コンディションが良ければ、船の上からでも水底が見えるほどの透明度を誇っています。その透明度を維持できるのはいくつもの条件が重なったヒリゾ浜ならではです。切り立った崖に囲まれ、国立公園のため開発は進まず、陸から流れこむ川に面していないなど、まさに自然が作り上げた奇跡のスポットと言えるでしょう。
天然の水族館のような魚影の濃さ
エダサンゴの付近には、南方系の魚の群れがあり、まるで南国にいるような感覚を味わうことができます。黒潮の通り道となっているため、南国の季節回遊魚や大物の回遊魚も回ってくることがあり、何度行っても飽きることのない奇跡の海を楽しむことができます。
ダイナミックな地形
海底火山の活動とフィリピンプレートの北上に伴って衝突を繰り返すことでできたこの地形は、今でもその姿を残しており、泳ぎながらも、大岩の横を見ると独特の縞模様の層を見ることもできます。ヒリゾ浜の独特の地形と美しさは世界的にも珍しいものとされています。
休める岩場と船上監視がある安心感

ヒリゾ浜は美しいだけではありません、ずっと泳ぎっぱなしなんてことにならずに済む休める浜があるのです。各所に岩場もあるので、浜まで戻らずとも疲れたら少し休むことができます。また、陸上からも船上からも監視員の目があるので、お子様連れでも安心して遊ぶことができます。
ヒリゾ浜渡し組合
ヒリゾ浜唯一のアクセスである渡し船ですが、冒頭でもお話したように予約することができません。なので事前の確認、調べが大切になってきます。
渡し船を扱っている業者は一つしかないので、しっかり確認しておきましょう。
受付をするには、中木民宿組合の横に設置されている渡し船の受付テントにいきましょう。
| 乗船料金 | 大人(中学生以上):2,000円 小人(4歳以上~小学生まで):1,000円 |
| 運行期間 | 7月初旬〜9月下旬(年によって異なります) |
| 営業時間 | 8:00〜16:30(平日・週末・月によって若干前後するため要確認) |
| 運休日 | 天候などの影響により運休になる場合あり ※渡し船は5分〜10分の感覚で運航しており、何度でも乗船可能 |
※詳細・最新情報はこちらをご確認ください:南伊豆観光協会「ヒリゾ浜」
周辺のシュノーケル器材レンタルショップ
水着以外のシュノーケル器材は現地で調達したい、そんな方におすすめなのは現地ショップでのレンタルです。ただし、数に限りがあるので、予約の必要はありませんが早めにショップに向かうようにしましょう。
中木マリンセンター
中木の船渡し場駐車場の目の前に位置しており、施設には更衣室、温水シャワー、トイレも完備されているため、持ち物は水着と着替えのみで大丈夫です。船着場へのアクセスも良好でシーズン中は多くの人で賑わっています。
〈レンタル品詳細〉
| マスク&スノーケル | ¥1,000- |
| フィン | ¥1,000- |
| ライフジャケット | ¥1,000- |
| ウェットスーツ | ¥2,000- |
※レンタル品に関する電話問い合わせは受け付けていません
※全て消毒済みの器材になります
※サイズによっていは用意できない場合があるので、現地サービスでご確認ください
双葉売店
中木マリンセンターの横に位置している双葉売店、シュノーケリング器材のレンタルはもちろん、サンシェルターや浮き輪などの海水浴用品も取り揃えているのでちょっとした忘れ物をしても安心して揃えることができます。朝早くからオープンしているので、ヒリゾ浜に行く前に是非立ち寄ってみてください。
ヒリゾ浜のおすすめシュノーケリングツアー事業者
個人で行っても楽しめますが、おすすめはやっぱりツアー参加です。機材のレンタル代も込みのところが多く、いちいち自分で用意する手間を省ける上に、事業者によっては、提携するホテルとのセットプランもあります。手軽に楽しめるように、サービスでのツアー予約をおすすめします。
MARINE SOFT SHIMODA
ショップで開催している全てのコースにおいて、器材のレンタルが全て無料という大盤振る舞いのショップです。下田市内であればホテルからの送迎もしてくれるなんとも便利なショップです。全てのツアーに乗船代も含まれているので、自社ボートで楽々ヒリゾ浜を堪能することができます。
中木マリンセンター
ツアー予約をしていると、一緒に駐車場も確保してくれるというなんとも嬉しいサービス付き、駐車場の空きを探さずとも優先的に案内してもらうことができます。
また提携している「ホテル河内屋」からツアー予約をするとホテルまでの送迎も可能になります。宿とまとめて予約してお手軽ヒリゾ浜を楽しんでください。
ヒリゾ浜を楽しむためのポイント3選
ヒリゾ浜でのシュノーケリングを安心かつ安全、快適に楽しむためのポイント3選をご紹介します。この夏を楽しむためにも是非参考にしてみてください。
その1:渡し船の受付できる時期や料金を把握する
何度もお伝えしているように、ヒリゾ浜には渡し船もしくは予約しているツアーの船でしか行くことはできません。自分都合で突然行っても開催期間外では意味がなくなってしまいます。必ず行く前に、渡し船の受付期間、ツアー開催期間を確認してから行くようにしましょう。受付期間は夏期のみで、基本的に7月〜9月末(2025年は6/28〜9/28)ではありますが、その年によってことなるので、事前に施設に確認してください。
その2:駐車場の場所や混雑状況を確認する
ヒリゾ浜の乗船場付近の駐車場は、さほど大きなものではありません。また、シュノーケリング客以外にも海水浴客、観光客、ダイビング客など様々な目的で駐車場を利用しています。渋滞や混雑を避けるためにも早めの出発をおすすめします。
その3:飲料水を購入できる場所や周辺施設を把握する
ヒリゾ浜は一度渡ってしまうと、簡単に港に戻ることはできません。そのため、自動販売機などはもちろんないので熱中症対策のためにも、飲料水は事前に用意しておきましょう。船着場やショップの前には自動販売機が設置されているのでそちらも利用してください。
ヒリゾ浜周辺のおすすめ観光スポット
ヒリゾ浜周辺は、海だけでなく陸にも様々な観光スポットがあります。山と海を一望できるスポットや、家族、友人で楽しめるスポットまでおすすめをご紹介します。
あいあい岬・ユウスゲ公園|南伊豆を一望する

南伊豆の絶景を一望できる人気ビュースポットが「あいあい岬」。ここは、崖の上にあるのでヒリゾ浜を含めた南伊豆を大パノラマで眺めることができます。海沿いを走る道路脇にあり、駐車場も完備されているのでアクセスも良好です。
| 住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町入間1839-1 |
| アクセス | ヒリゾ浜から車で約20分 Googleマップでルートを表示する |
石廊崎オーシャンパーク

2019年にオープンした石廊崎オーシャンパークは、2024年にリニューアルしました。
敷地内には、石室神社や熊野神社、石廊崎灯台などがあり、オーシャンパークノーティア(旧あいあい岬売店)では休憩所や軽食をとることもできます。駐車場も新しく整備され、快適に伊豆半島最南端の大海原を堪能することができます。
| 住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎546-5 |
| アクセス | ヒリゾ浜から車で約30分 Googleマップでルートを表示する |
| 備考 | 営業時間:9:00~16:00(休憩棟・駐車場とも) ※石廊埼灯台敷地内:9:00~15:30 詳細はこちらをご確認ください 南伊豆観光協会「石廊崎オーシャンパーク」 石廊崎オーシャンパークHP |
南伊豆アロエセンター

自然に囲まれた南伊豆アロエセンターでは、普段見ることのできない世界各国のアロエを展示しています。個性豊かで特徴的な様々なアロエを是非観賞してください。
また、工房では衛生管理を徹底して独自のアロエ製品を作っています。観賞だけでなく、健康食品としてもアロエを楽しめるスポットです。
| 住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町大瀬573-1 |
| アクセス | ヒリゾ浜から車で約35分 Googleマップでルートを表示する |
| 備考 | 年中無休:入場料無料 南伊豆アロエセンターHP |
伊豆クルーズ 石廊崎岬めぐり

もっと広く、海を感じたい人には伊豆クルーズの石廊崎岬めぐりがおすすめ。みのかけ岩コースと、奥石廊崎コースがあり、その日の海況によってコースは決まります。南伊豆の絶景を海から楽しめる、最高の遊覧旅です。
| 住所 | 静岡県下田市外ヶ岡19 |
| アクセス | ヒリゾ浜から車で約32分 Googleマップでルートを表示する |
| 備考 | 伊豆クルーズHP |
ヒリゾ浜周辺おすすめ宿泊施設
民宿 重五郎屋
渡し船重五郎屋が営む民宿で2018年から営業が始まりました。部屋数は2部屋と少なく小規模な民宿ではありますが、部屋からはオーシャンビュー、また素泊まりもできますが、新鮮な魚料理を堪能できる食事付きがおすすめです。宿泊費も、年間通しで1泊2食で大人1人7000円と破格な値段になっています。
| 住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町中木53 |
| 電話番号 | 0558-65-0022 |
| 備考 | 民宿 重五郎屋 Instagram 仲木へ行こうよ「民宿 重五郎屋」 ※素泊まりのみの営業期間があるので詳細はこちらをご確認ください |
中木荘
ヒリゾ浜の渡し船近くにある宿です。このエリアでは一番大きな宿で、清掃も行き届いています。軽食もやっており、ハイシーズンになると唐揚げや焼きそばなども提供されるので、宿泊者以外も気軽に行くことができる宿です。
| 住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町中木1627 |
| 電話番号 | 0558-65-0012 |
| 備考 | コインシャワーだけの利用も可能です |
民宿 清八屋
海の目の前にある宿で、ヒリゾ浜の受付から一番近い宿になります。別邸で素泊まり用の里の宿も営業しており、部屋数を多く持っているので予約しやすいお宿です。里の宿では、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・電子ポットが利用可能なので大人数での団体宿泊も受け付けています。
| 住所 | 南伊豆町中木41 南伊豆町入間1270 |
| 電話番号 | 0558-65-0831 |
関連WEB:南伊豆観光協会「ヒリゾ浜」周辺マップ
ヒリゾ浜を快適に楽しむための注意点
ヒリゾ浜は、自然が生み出しそして先人たちが、ここまで美しさを守り抜いてきた場所です。これからもこの美しさを守っていくためにも、現地ルールをしっかり守って快適なヒリゾ浜シュノーケリングを体験しましょう。
〈ヒリゾ浜の現地ルール〉
- ゴミはかならず持ち帰る
- 波が高くなって来た場合、安全の為、浜から避難する
- 一人で泳がないよう
- シュノーケリングの方や子供はウォーターベストを着用
- 沖にあるブイより先は遊覧船の航路であると共に、潮の流れがはやいため危険の為、ブイより外側にはでない
- メガネを使ってのモリの使用は静岡県漁業調整法で禁止になっている
- ヒリゾ浜では全期間バーベキュー禁止
- ペット(介助犬)を除くの乗船は禁止
- 海水魚採取目的のお客様は乗船禁止
- ヒリゾ浜は分煙です、監視台付近の喫煙所を利用しましょう
関連WEB:ヒリゾ浜の情報サイト「中木へ行こうよ」
シュノーケリングの注意点
シュノーケリングは、特にライセンスの必要がなく、誰でも気軽に始められるスポーツです。しかし、毎年シーズンになると事故が減らないこともまた事実です。それぞれの注意点をしっかり留意して、快適なシュノーケリング体験をしましょう。
| 海への出入り | ・波打ち際は、急に深くなることもあるので注意する ・海から上がるとふらつくことがあるので注意する ・浅瀬にいるウニなどの生物を傷つけない |
| 姿勢・行動 | ・真下を見るとシュノーケルに水が入るため、常に斜め前を見るように泳ぐ ・人とも岩場とも適度な距離をとる |
| 潮の流れ | ・海は常に流れているので、自分の位置が分からなくならないように常に気をつける ・万が一「離岸流」に巻き込まれたら、岸に対して平行に泳ぐ |
| 持ち物 | ・なかなか手荷物場に戻れないポイントも多いため、必要なものを忘れないようにする (日焼け止め、飲み物、シュノーケリング器材、着替えなど) |
大切なことは、決して無理をしてシュノーケリングをしてはいけないということです。
体調管理や過信による無茶のある行動など、事故の原因となりうる事態を避けるよう心掛けましょう。
シュノーケリングのルール
海には、それぞれのポイントを管理している団体があります。
特に伊豆は漁協が管理していることも多く、ローカルルールを守らずトラブルに発展する、なんてことのないように、シュノーケリングを始める前に現地のサービスや漁協に必ず確認するようにしましょう。
また、貴重なサンゴが群生しているポイントもあります。破壊したり、持ち帰ったりしてはいけません。
体験ツアーやコースを利用すればガイドが説明してくれます。説明を聞きルールも海も、海を楽しむみんなで守っていきましょう。
海は、一人ひとりの心掛けでこれから先も、その美しさを守っていくことができます。
無闇に海中生物を傷つけたり、ルールに反して密漁をしたりすることのないようにしましょう。
ライタープロフィール
Atsu
フリーランス|SNSIオープンウォーターインスタラクター取得
海に魅了され「安全に、海を楽しめる」ダイバーになりたいがためだけにインストラクターまで取得した、ただの海好き。
好きなダイビングポイントは、神子元島、銭洲、小笠原諸島母島。
好きな魚は、ハンマーヘッドシャーク。
フットワークの軽さに自信があり、興味があればどこへでもいけるタイプ。
(自覚はないが、結構な酒豪だとよく言われる)

