サンゴ礁が広がる海岸線が続き、シュノーケリングポイントに恵まれている宮古島。島南部にあるイムギャーマリンガーデンは、穏やかな入り江で初心者から安心してシュノーケリングが楽しめます。また少し足を伸ばして展望台まで行けば、360°の大パノラマで海と島を見渡せることから、ビューポイントとしても人気です。 この記事では、イムギャーマリンガーデンの魅力、シュノーケリングの楽しみ方などを解説していきます。
イムギャーマリンガーデンとは?

(写真/宮古島ライブラリー)
イムギャーマリンガーデンは、緑豊かな半島とエメラルドグリーンの海が広がる景色が印象的な場所です。「マリンガーデン」という名前の通り、海岸沿いに東から西に400~500m伸びる半島と入り江の一部が公園として整備されています。ここではシュノーケリングはもちろん、SUPやスキューバダイビングなどのアクティビティも楽しめます。
宮古島南部・城辺地区にある人気スポット
イムギャーマリンガーデンがあるのは、城辺(ぐすくべ)地区と呼ばれる島の南東側に広がるエリア。宮古島の空の玄関口である宮古空港からは約13㎞、車で20分ほどです。 道路の両側にはサトウキビ畑が広がり、赤瓦屋根の古民家が点在するのどかな地域で、大型のリゾートホテルなどが少なく、ドライブの途中では宮古島の素朴な原風景が楽しめます。
「イムギャー」とは宮古島の方言で「海の湧き水」のこと

イムギャーマリンガーデンという名前は、宮古島の方言で「海(イム)」の「湧水(ギャー)」、という意味にちなんでつけられました。その名の通り、入り江の海底からは真水が湧き出しており、外海とは異なる独特な景観と生態系を作っています。
湾内はとても穏やかで、風の強い日でも外海に比べると影響を受けにくいため、初心者からシュノーケリングが楽しめます。陸上から見下ろしただけでも、透き通ったエメラルドグリーンの海の色に、ワクワクします。
展望台や遊歩道も完備されている

展望台からはサンゴ礁の海が一望できる(写真/Ⓒ沖縄コンベンションビューロー)
島側のビーチから続いている舗装された海岸線を歩いていくと、イムギャー橋という小さな橋が見えてきます。ここからは両サイドに美しい海が広がり、まるで海の上を歩いているような気分が味わえます。この橋を渡った先にある階段を上っていくと、展望台に到着します。展望台の頂上には、牛のモニュメントと白い木造の展望台があります。シュノーケリングを楽しんだ後には、ここからの絶景を堪能してみるのがおすすめです。
宮古島中心地からは車で20分ほど
宮古島での移動は、レンタカーが便利です。宮古空港からは県道190号を南下し、シギラベイカントリークラブに突き当たったら左折、県道235号へ。島の中心街である宮古島市の平良周辺からも車で約20分です。
ベストシーズン・水温
年間を通してシュノーケリングは楽しめますが、南国・沖縄でも冬場は水温が下がるので、4~11月がベストシーズンです。特に夏場は魚たちも活発です。水温は5〜11月頃に25℃以上になり、真夏では30℃近くなることも。水着にラッシュガードなどのウエアで快適にシュノーケリングが楽しめます。冬場の12~3月頃は22~24℃と低めなので、ウエットスーツを着用するのがおすすめです。
基本情報
所在地 沖縄県宮古市城辺友利605-2
駐車場 あり
設備・サービス トイレ/あり シャワー/あり 売店/あり

イムギャーマリンガーデンでシュノーケリングが人気の理由

(写真/宮古島ライブラリー)
陸の絶景で人気が高いイムギャーマリンガーデンは、お手軽なシュノーケリングポイントとしても注目を集めています。ここの海ではどんなふうにシュノーケリングが楽しめるのかを紹介していきます。
入り江は穏やかなので、親子連れやビギナーでも安心
イムギャーマリンガーデンでは、穏やかな入り江、そして外海側でシュノーケリングが楽しめます。入り江でも見られる生き物が豊富で、水深が浅く流れもあまりないため、子連れの方やシュノーケリングは初めてという方でも安心して楽しめます。
まずは駐車場から階段を下りたところにある、小さなビーチからエントリー。最初は足がつく浅瀬なので、ゆっくり泳いでいきましょう。少し進むと、小さな岩が点在し、ルリスズメダイやチョウチョウウオ、オヤビッチャなどのカラフルな魚たちに出会えます。
クマノミやチョウチョウウオなどにも出会える
少し沖に進むと、水深2〜3mのあたりにサンゴが点在します。その周囲ではイソギンチャクに隠れるカクレクマノミやハマクマノミ、フエヤッコダイやミスジリュウキュウスズメダイなどがすんでいます。特に透明度が高い午前中は、太陽光がサンゴに反射してとてもきれいです。
湾の中央あたりは魚群が泳ぐ光景が見られる

外海にはサンゴの根が点在している(写真/宮古島ライブラリー)
湾の中央から外海へかけては、ある程度シュノーケリング経験がある方におすすめのエリアです。湾の中央あたりまで泳いでいくと、サンゴ礁の切れ目が見えてきます。ここではアマミスズメダイの群れやブダイの仲間、細長いアオヤガラ、ツノダシなどが泳いできます。
さらに外海のほうへ泳いでいくと、時にアオウミガメやウミヘビなどとの遭遇チャンスあり! しかし潮の流れが強いこともあるので、上級者向けです。十分注意して楽しみましょう。
なお、イムギャーマリンガーデンでは、シュノーケリング中に水が揺らいで見えることがあります。これは海底から湧き出ている真水と海水が混ざり合ったときに見られる「ケモクライン」という現象です。
透明度抜群!写真・動画映えすること間違いなし
イムギャーマリンガーデンは、透明度が良く、浅瀬で色とりどりの魚たちに遭遇するチャンスがあるので、写真や動画撮影も楽しめます。スマートフォンを防水ケースに入れれば、水面付近の撮影も可能ですが、できれば防水仕様の水中カメラやコンデジをハウジング(防水ケース)に入れた撮影機材を使うと、よりきれいな水中写真が撮れます。魚の群れやサンゴが広がる風景を撮りたいなら、ワイドコンバージョンレンズをつけるのがおすすめです。また、防水ケースに入れたアクションカムを使えば、動画撮影もラクラクできます。
安心安全にシュノーケリングを楽しむためのコツ
イムギャーマリンガーデンは、初心者からOKのシュノーケリングポイントですが、安心安全に楽しむためにいくつかのポイントを押さえておきましょう。
レンタルショップは近くにないので事前準備をしっかりと
イムギャーマリンガーデンには、器材のレンタルショップなどはありません。初心者の方は、シュノーケリングツアーを行っているショップを利用するのがおすすめです。シュノーケリングを楽しむには、以下のアイテムが必要です。
◆ライフジャケット
浮力を確保できるライフジャケットは必ず着用しましょう。
◆マスク、シュノーケル、フィン
水中でモノを見るためのマスク、水面に顔をつけて泳ぐ際に呼吸を確保するシュノーケル、そして泳ぐためのフィンは必須アイテム。安価なものもありますが、信頼できる器材メーカーがシュノーケリング用に作っているものを選ぶようにしましょう。
◆マリンシューズ
エントリーするまでにサンゴや岩で足をケガしないように、サイズの合ったマリンシューズを履いておくと安心です。
◆ラッシュガードやウエットスーツ
水中ではサンゴに触れて皮膚を傷めたり、岩場でケガをする可能性もあります。また、日焼け対策としても、長袖、長ズボンのラッシュガードの上下や、ウエットスーツを着用することをおすすめします。
◆日焼け止め
日焼け止めは紫外線対策として必須ですが、サンゴに優しいもの(サンゴに有害なオキシベンゾンやオクチノキサートなどの化学物質が含まれないもの)を選ぶようにしましょう。
外洋側は流れが速いので上級者向け
イムギャーマリンガーデンは内湾から外海まで、広範囲でシュノーケリングが楽しめます。しかし、外洋側は流れが速いことが多いので、上級者向けです。 また満潮、干潮で流れが変わるので、注意が必要です。
サンゴや生き物には触れない
自然保護のために、シュノーケリング中はサンゴを踏んだり折ったりしないように、十分に気をつけて泳ぐようにしましょう。また写真や動画を撮るときに、夢中になって魚を追いかけ回したりするのもNGです。
周辺の観光・グルメ情報

島cafeとぅんからやにはブランコがあり、のんびり過ごすのに最適
宮古島の南海岸は、昔ながらの島の風景が残り、のどかな雰囲気にあふれています。ここではイムギャーマリンガーデンでシュノーケリングを楽しんだ後に立ち寄りたい、おすすめのスポットを紹介していきます。
絶景ビーチを眺めながらドライブを満喫

宮古島の最東端に位置する東平安名崎(ひがしへんなざき)(写真/宮古島ライブラリー)
レンタカーで訪れたなら、ぜひ足を伸ばしたいのが東平安名崎。イムギャーマリンガーデンから車で約15分、2㎞にわたって続く岬の左右にはサンゴ礁の海が広がり、宮古島屈指の絶景が楽しめます。また東平安名崎公園は日本都市公園100景に選ばれていて、貴重な亜熱帯地域の植物群落がみられます。5月頃にはテッポウユリが咲き誇り、多くの観光客が県外からも訪れます。
周辺のおすすめ食事処&カフェ

島cafeとぅんからやの入口
イムギャーマリンガーデンの近くには、「景色良し、居心地良し、味も良し」なカフェが何軒かあります。シュノーケリングで乾いた喉を潤して、おいしいランチを楽しむのに最適です。中でもシギラベイカントリークラブの近くにある島cafeとぅんからやは、宮古島産の生もずくが入った沖縄県産豚(きびまる豚)使用のハンバーグや、宮古島産小豆を100%使用した氷ぜんざいなど、地元産の素材をふんだんに使用したフードメニューが楽しめます。

宮古牛ハンバーグのプレートはランチにおすすめ
ほかにも農園に併設されたフルーツパーラーで、マンゴーパフェなどのスイーツが楽しめるユートピアファーム宮古島カフェ、フルーツスムージーが人気のAOSORAパーラーなど、いろいろな店があるので、お気に入りの店を探してみましょう。
まとめ:イムギャーマリンガーデンでサンゴ礁の海を満喫しよう
イムギャーマリンガーデンは、宮古島の海の美しさを手軽に味わうのに絶好のシュノーケリングポイントです。穏やかな入り江でカラフルな魚に出会えて、アフターは展望台で絶景を満喫できるので、ぜひ訪れてみてくださいね。
ライタープロフィール
山崎陽子
編集者/ライター
学生時代に訪れた沖縄・慶良間諸島で海の美しさに魅了され、卒業後スキューバダイビングの専門誌『マリンダイビング』編集部に就職。沖縄、モルディブ、タヒチ、パラオ、メキシコ、タイなど、国内外約30エリアの海と島を取材。現在はフリーランスとして、幅広いジャンルで活動中。著書に『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』(共著、2024年 山と溪谷社)がある。

